
2025年のGW。SNSではサクラマスの写真で溢れていて「いーなー」と指をしゃぶってみておりました。私も!とは思いますが、いかんせんタックルを持ち合わせていなくて妻に「ロッドが欲しいでやんす」とおじさんの小さい声が、頭のてっぺんからでてきた。
当然答えはNO。そんな私は、日々徳を積んで来たる天命を待つのみです。
出発前日。この日は雨上がったばかりで家庭菜園の植物たちものびのびとハツラツな表情をしている。今回は友人と2人で大井川の源流に1泊2日の釣行。宿はなくてその辺の河原で、道具はもっぱら自分が用意する。早朝に合流する約束をしているため今夜は早々と寝る。
AM3:00 釣り人の朝は早い。
「おう」
「おう」
だいたい会ったときはこんな感じだ。
集合場所。お互い眠たそうに、そしてたぎる気持ちを持って道具を自分の車に移した。
「どこ向かおっか」おもむろに聞いてみる。彼のリサーチ力は只者ではないから無責任に頼っているのだ。
「何を狙うかだよね。」うんうん。当然の返答だ。
「ここは雪代が入ってそうで大イワナがでそう。こことこことここはアマゴの支流みたい特にここはアベレージ大きそう。この辺りは等高線が…」とさすがの実力。
私の答えはもちろん「オオイガワだからオオイワナで狙いで!」
大井川漁協https://www.ooigawa-gyokyo.or.jp
まだ朝日も上がっていない車内で私の歯が光る。
大井川漁業管理の支流まで約3時間。久しぶりの再会もあって車内は釣りの話から近況、今夜の晩飯、次回の目的地。と内容は多岐にわたる。
現場着。
未踏の地はやっぱりワクワクしやがる。かぎるZ
まったくおらん。自分がキャスト決めれないのもあるがチェイスが皆無。竿を置いてみよう。新緑に癒されてみよう。この大自然の中で自分がちっぽけだと感じてみよう。
よし。次の支流いってみる。こちらは入渓が厳しめだったが問題なく、かわいい滑落しながら入渓しておチビちゃんがチラチラ出てきてくれました。
問題が最後の渓。
「ここの支流は50の岩魚がでるらしい」
スマホのマップアプリが赤面するくらいにらみつけている。
「まあじか!俺の黒魔術にかけてぶち上げてやるぜー!」
厨二の自分をよそに彼は入渓ポイントを吟味している。
「動きながら考えよう」とにかく出発!
あとは第六感で支流を決めたら比較的に入りやすそうなとこから入渓
木々はまばらで葉もなく風もない
渓谷で山に囲まれているからか空が妙に高く感じる
どこかでトンビが鳴いている。
雪がちらほら残っていて水も雪代の影響で物凄く冷たい。
当然反応は薄い。
出発時にウェーダー持ってくるか迷って持ってこなかった自分に悲しみを覚える。
川の水が冷たくて足がめちゃめちゃ痛いし魚いないし退散。
車に乗り込みすぐにGoogleMAPを開く
いかんせん大井川漁協はとんでもないスケールだから場所選びも大変だ。当然下調べはしていたものの現場に行くとちょっと違うかなあ、あまりにも入りづらいなあ。などあるから難儀していた。
少し大きめの支流、いや本流になるかな。そこへ行くことに
入渓しやすく足元も良いし雰囲気もいい。ピッキーン!直感的にわかる。

「ここにはいるし釣れる」こんなZONEに入れる釣り人は不特定多数存在している。私もその一人だ(なにいってんだこいつ
1投目いくとほら見ろ でけえのが2匹もチェイスしてきた。食わすことはできなかったが、あのやる気っぷり 次で食わす。全集中
2投目
こない… そう トラウトではあるあるなのだ。あんなにもやる気満々だった1投目。その後ちらっとも姿を現さない
ちっ。見切られた。ちょい上に歩く。あの瀬に投下して5秒後ほど流した後に少ーしだけフォール長めに縦のアクションで攻め立てる作戦を企てる。だが実際には風や木々、対岸から伸びている植物たちの大自然が立ちはだかる。故にそううまくも行かない。だが1投1投決めるのが真のトラウティストである。
無論、わたしはその領域へは届いてない。
んなこと言っている間に企てに近い感じに引いてきているぞ。ルアーはシンキングを使ってるため視認は出来ない。どんどん巻いてく、アクション出来る距離も短くなる。流芯を抜けたその時!
鈍い重さ!ギリギリィィ!ドラグが鳴る!相手は必死に抵抗している!こっちも逃がすわけにはいかない!近づいてきた!ネットを取り出す。キャッチ!!!
やったー!でかいでかい!と興奮する私を横目に彼が
「そうでもないよ」と
実測!!!28センチ!にゃんっ
今回は大井川漁協さん素晴らしい時間をありがとうございました。